Twitter(X)アカウントが凍結される理由と、本当にリスクを減らせる対策
Twitter(X)の凍結は、運用する側がコントロールできる4つの要素から起きます。アカウントがどこからログインしているか、ブラウザがどれだけ使い込まれ一貫して見えるか、どれだけ速く操作するか、そしてすでに存在する文章を投稿していないか。リスクをゼロにする方法はありませんが、ペースを落とし、アカウントごとに独立したネットワーク経路を用意すれば、その大半は取り除けます。
Xアカウントを3つ、4つ以上運用していれば、いくつかは失います。考えるべきなのは、どうすればゼロにできるかではありません。みんながお金をかけているもののうち、どれが実際に凍結率を動かし、どれが迷信なのかです。
ここで扱うのは運用者の視点、つまり多数のアカウントを意図的に運用しているときに、アカウントが目をつけられる原因となるシグナルです。ロックされた個人アカウント1つを取り戻す話ではありません。それがあなたの状況なら、答えは異議申し立てフォームがすべてで、このページの残りは役に立ちません。そちらはXの凍結に異議申し立てをする方法で説明しています。
重要なのは4つのシグナル
Xは検出ルールを公開しておらず、それを正確に知っていると言う人は推測で話しています。アカウントが凍結されていく様子を見ていてわかるのは、凍結が4つの要素のまわりに集中しているということです。以下は、原因になる頻度のおおよその順に並べています。
1. アカウントがどこから接続しているか
これが最大の要素で、多くの人が最初につまずくところでもあります。データセンターのIPアドレスは、データセンターのIPアドレスだと識別できます。大手クラウド事業者はどこもIPアドレスの範囲を公開しており、残りは商用のIPインテリジェンスデータベースがカバーしています。そうしたIPからログインしたアカウントが自動的に凍結されるわけではありませんが、不利な位置からのスタートになり、ほかのシグナルもすべて厳しめに評価されます。
もう半分は共有の問題です。5つのアカウントが1つのアドレスからログインしていれば、それらは関連しています。それはあなたにわかるのと同じくらいはっきりとXにもわかります。そのうち1つが処分されれば、次に調べられるのは当然ほかのアカウントです。運用者がアカウントを1つずつではなくまとめて失うと報告するのは、このためです。
クラウド型botの問題
これは、自社のサーバー上で自動化を動かすツールが抱える構造的な欠陥です。製品のほかの部分がどれほど良くても、すべての顧客のアカウントが、そのサービス事業者のアドレス空間から、ほかのすべての顧客のアカウントと並んでログインします。あなたは、振る舞いの見えない他人と評判を共有していることになります。flottraがブラウザをあなた自身のマシンで、あなた自身のプロキシを通して動かすのもこのためです。機能としてではなく、そうしなければあなたのアカウントを、自分では管理できないプールに入れることになるからです。その仕組みはこちら。
2. ブラウザがどれだけ使い込まれ、一貫して見えるか
一度も使われたことのないブラウザは珍しい存在です。実際の人にはCookieがあり、履歴があり、ローカルストレージのキャッシュがあり、訪問をまたいで維持されるセッションがあります。毎回まっさらなプロファイルから始まる自動化セッションでは、アカウントは訪問のたびに新しいマシンから初めてログインしているように見えます。そんなことをする実在の人はほとんどいません。
一貫性は、使い込まれていることと同じくらい重要です。タイムゾーンはベルリン、言語ヘッダーは英語、IPアドレスの位置情報はシンガポール、というアカウントは3人の別人を表しています。それぞれの値は単独では問題ありません。矛盾していることそのものがシグナルなのです。
3. 速さ
レート制限は、運用者がいちばん甘く見がちな部分です。凍結される限界は、画面上で操作できてしまう限界よりはるかに低いところにあるからです。10分間にフォローボタンを200回押すことはできます。ボタンは反応します。代償を払うのはアカウントです。公表されている上限と、実際に運用すべきずっと低い数値は、Xのレート制限:公式の数字と実際の数字(英語)にまとめています。
速さは3つの形で表れます。1時間あたりのアクション数、1日あたりのアクション数、そしてアクションの間隔の形です。いちばん間違えやすいのは3つ目です。きっちり180秒おきに20回フォローするほうが、午後の時間にばらばらの間隔で20回フォローするよりも、1時間あたりの合計が同じでも明らかに機械らしく見えます。
4. すでに存在するコンテンツ
複数のアカウントから同じ文章を投稿するのは、それらを結びつけるいちばん手っ取り早い方法で、X側に高度な分析はまったく必要ありません。ほぼ同じ文章も同じ扱いです。同じリンク、同じ画像ファイル、単語を1つ入れ替えただけの同じリプライのテンプレートも同様です。
ほかの点では慎重な運用がつまずくのは、たいていここです。プロキシは正しく、ペースも正しいのに、30のアカウントが1時間以内に同じ告知を投稿してしまう。同じ失敗のもっと軽い形が、シャドウバンと呼ばれるリプライの表示順位の引き下げです。その確認方法はXのシャドウバン:確認方法と解除の仕方で説明しています。
凍結率を実際に下げるもの
かかるコストに対してどれだけ効果があるかの順に並べています。上の2つは、それより下のすべてを合わせたよりも価値があります。
| 対策 | 効果 | コスト | やる価値 |
|---|---|---|---|
| アカウントごとに1つのプロキシ(レジデンシャルまたはモバイル) | 大 | 継続的、アカウントごと | あり |
| アカウントごとの永続的なブラウザプロファイル | 大 | ディスク容量 | あり |
| 画面上の限界よりずっと低い1日の上限 | 大 | 成長が遅くなる | あり |
| アクションの間隔を不均一にする | 中 | なし | あり |
| アカウントのタイムゾーンに合わせた休止時間 | 中 | なし | あり |
| アカウントごとのオリジナルの文章 | 中 | 実際の手間 | あり |
| 業者から買った古いアカウント | マイナス | 高い | なし |
| 上記に加えたフィンガープリントの偽装 | 小 | 複雑さ | 場合による |
画面上の上限より低いペースで
原則より具体的な数字のほうが役に立つので、flottraが初期設定で採用している1時間あたりの上限を挙げておきます。意図的に控えめにしてあり、目標ではなく上限です。
- いいね:1時間に12回
- フォロー:1時間に10回
- リプライ:1時間に5回
- 投稿:1時間に3回。実際には日中の時間帯に1日4〜6回
- ダイレクトメッセージ:1時間に3回。いちばん慎重になるべき項目です
これより高いペースで動かすこともできますし、しばらくはそうしている人もたくさんいます。こうした数値を選ぶ意味は、このペースで動くアカウントは熱心な人間と見分けがつかず、ペースが目をつけられる原因ではなくなる、という点にあります。
新しいアカウントは全速力で始めず、段階的に上げる
18人をフォローして4回投稿した作成3日目のアカウントと、2つの投稿にいいねして1人をフォローした作成3日目のアカウントは、まったく違って見えます。生き残るのは後者です。これがウォーミング(慣らし運転)の考え方のすべてで、この言葉を検索する人はほとんどいませんが、やる価値はあります。
flottraが初期設定で用意している段階的な引き上げは、アカウントの作成からの日数に応じて、スケジュールできる内容を制限するゲートで、2週間かけて解除されます。数値はワークスペースごとに編集できます。詳しい説明はアカウントのウォーミングのページ(英語)にあります。
| フェーズ | 日数 | 1日のアクション数 | 許可される操作 |
|---|---|---|---|
| 1 | 3 | 3 | いいね、プロフィールの閲覧、スクロール |
| 2 | 4 | 6 | フォローと閲覧が加わる |
| 3 | 7 | 12 | リプライとブックマークが加わる |
| 4 | 15日目から | 制限なし | プランで許可されるすべて |
最初のフェーズに何が含まれていないかに注目してください。最初の3日間、アカウントは誰もフォローせず、何も投稿しません。読んで、いいねするだけです。何もしていないように感じるので運用者には嫌われるフェーズですが、生存率をいちばん高めるのがこのフェーズです。
夜間の活動をやめる
24時間ずっと一定のペースで動くアカウントは、機械であることを自ら示しています。人は眠るからです。活動を起きている時間帯に限定するのはタダで、意味のある量はほとんど減らず、わかりやすい手がかりを1つ消せます。
見落とされがちなのは、その時間帯をアカウントが名乗っている所在地に合わせるべきだという点です。プロフィールにはロンドンとあるのに、活動が太平洋時間の9時から22時というアカウントは、自分で矛盾しています。プロキシがある国にあるなら、タイムゾーンはブラウザを動かしているマシンではなく、プロキシから決めてください。
効かないもの
どれもしょっちゅう話題に上りますが、ほとんどはお金の無駄です。
- 古いアカウントを買う。まとめて作成されたアカウントは、そのまとまりの履歴を抱えています。作成日の見栄えがいい負債を買っているのです。この分野でお金を失う、いちばんよくあるパターンです。詳しくは古いXアカウント:実際に何を買っているのか(英語)にあります。
- 最初の一手としてのフィンガープリント偽装。canvasにランダムなノイズを加えたり、偽のGPU文字列を使ったりしても、データセンターIPから1分に4アクションのペースで投稿しているアカウントには何の効果もありません。まずネットワークとペースを直してください。偽装は仕上げであって、土台ではありません。
- 無料や格安の共有プロキシ。格安のレジデンシャルプロキシは共有であることが多く、つまり1つのアドレスではなく、ひとつの「ご近所」を買っていることになります。最も安いプールの中には、プロキシを使わないよりも明らかに悪いものがあります。
- 凍結されたアカウントを消して作り直す。凍結の後に代わりのアカウントを作ることは、Xのルールでは凍結回避にあたり、その代わりのアカウントまで確実に凍結される数少ない行為の1つです。
- ヘッドレスブラウザ。ブラウザをヘッドレスモードで動かすことは検出可能で、Xは実際に検出しています。普通のウィンドウで動くのに、そのコストを受け入れる理由はありません。
それでも覚悟しておくこと
ここまでのことをすべてやっても、一定の割合のアカウントは失われます。新しいアカウントは最初の2週間がいちばんもろく、ダイレクトメッセージで営業するアカウントは、投稿やリプライをするアカウントよりもろいものです。競争の激しいジャンルのアカウントは通報されることが多く、通報は影響します。
現実的な対応は、驚くのではなく、それを前提に計画することです。仕事に厳密に必要な数より多くのアカウントを持っておく。1つのアカウントに負荷を集中させない。作成日をずらして、悪い1週間でひと世代まとめて失わないようにする。処分される前に各アカウントが何をしていたかを記録しておく。1つの損失よりも、複数の損失に共通するパターンのほうが多くを教えてくれるからです。
凍結ではなくロックされた場合
日本語ではよく混同されますが、凍結(suspension)とロック(lock)は別物です。ロックは回復できますが、凍結はたいてい回復できません。ロックでは電話番号やメールのコードを求められ、確認を済ませれば解除されます。よくある失敗は、その確認を、アカウントが普段使っているのとは別のネットワークから行ってしまうことです。アカウントがまさに精査されているタイミングで、新たな矛盾を生むことになります。確認は、そのアカウントがいつも使っているプロキシを通して行ってください。手順はロックされたXアカウントを解除する方法に、完全な凍結から回復する道筋はXの凍結に異議申し立てをする方法にまとめています。
多数のアカウントでこれを行うには
ここまでの内容は、3アカウントなら手作業でもこなせます。30になると現実的ではなくなります。重要なのが地味な部分だからです。このアカウントはあのプロキシを使っている、ウォーミングの4日目にいる、今日すでに2回投稿した、名乗っている所在地では今は午前3時だ、といったことを覚えておく必要があります。
この分野で本当に製品の中身になるのは、こうした管理作業です。flottraはスケジュールをパネルで管理し、ブラウザをあなた自身のパソコンで、あなた自身のプロキシを通して動かします。上限、間隔、休止時間、アカウントごとのプロファイルは、あなたが追いかけなくても適用されます。ただし、結果を約束はしません。それでも失われるアカウントはあります。
- ほかの何よりも先に、すべてのアカウントに専用のプロキシを割り当てる。Xアカウント用プロキシの選び方(英語)を参照してください。
- ブラウザプロファイルを保存し続け、アカウントが新しく見えないようにする。アンチディテクトブラウザが必要かどうか(英語)を参照してください。
- アカウントを全速力で動かす前に、2週間かけて段階的に慣らす。
- 1日のアクション数は画面上で可能な数よりずっと低く抑え、間隔を変える。X自動化で実際にできること(英語)を参照してください。
- 1つのメッセージを多数のアカウントから流すのではなく、アカウントごとに内容を書く。
この5つを守れば、失うアカウントの大半は、始める前からすでに問題を抱えていたものになります。それがおおよそ望みうる最善の結果で、何もしない場合よりずっと良い結果です。
よくある質問
- Twitter(X)が理由もなく凍結されたのはなぜですか?
- ほとんどの場合、理由はあります。ただ、Xはどれが原因だったかを教えてくれず、きっかけが数日前の出来事であることも珍しくありません。複数のアカウントを運用している人によくある原因は、共有IPやデータセンターのIP、まっさらなブラウザプロファイル、人間には不可能な速さの操作、そしてすでに別の場所に存在する文章の投稿です。凍結はたいてい、最初の1回ではなく、同じパターンが繰り返された後にやってきます。
- 自動化ツールを使うと必ず凍結されますか?
- いいえ。そして、手動で操作していれば防げるというものでもありません。Xが反応するのはパターンであって、それを生み出したツールではありません。使い込まれたプロファイルで、レジデンシャルIPから1時間に12アカウントをフォローするスクリプトは普通に見えます。データセンターIPから10分で200アカウントをフォローする人間は、そうは見えません。
- 凍結されたTwitter(X)アカウントは復活できますか?
- 場合によります。電話番号やメールアドレスの確認を求める一時的なロックは、確認を済ませればたいてい解除されます。完全な凍結はXのフォームから異議申し立てをする必要があり、結果は凍結の理由によって変わります。凍結回避(以前に凍結された後で新しいアカウントを作ること)を理由に凍結されたアカウントが元に戻ることは、まずありません。
- 1つのIPアドレスで運用できるXアカウントはいくつまでですか?
- リスクを増やさない答えは「1つ」だけです。2つのアカウントが1つのレジデンシャルIPを共有するのはよくあることで、たいていは問題になりません。家庭では実際にアドレスを共有するからです。それを超えると、アドレスはその実態どおりに見え始めます。失敗がすぐに起きることはまれで、同じ1時間のうちに複数のアカウントがロックされるという形で表に出ます。
- まとめ買いしたアカウントは凍結されやすいですか?
- はい、それも大きな差で。こうしたアカウントは同じアドレスから同じパターンで一括作成されていることが多く、あなたが触る前から共通の履歴を抱えています。作成の時点ですでにフラグが立っているアカウントは、どんなプロキシ設定やペース配分でも直せません。これは、ツールでは本当に減らせない唯一のリスクです。